2010-01-23

Backblazeに決定した

自宅のタイムマシーンが故障してばかりで気軽に乗れやしないのと、ローカルハードディスクがブレーカーが落ちたショックでマウントできなくなりかけたのをきっかけに、オンラインバックアップサービスをあれこれ試したのだが…。

JungleDisk:: 業界のさきがけ的存在なのかな。悪くないが1GB毎の容量課金。あと無料お試しさせてくれない。ネットワークドライブ機能は実際には遅くて使えない。

ZumoDrive:: バックアップではなくネットワークドライブ特化型。今はまだプログラムが不安定で使う気になれない。JungleDiskのドライブ機能ほど遅くないが、ファイルがどっか消えたりするw。

SpiderOak:: 100GB毎の容量課金。共有機能もあるがそれはいらない。アンインストーラが無い。GUIが特殊で使いにくい。P2Pファイル共有愛好家向けなのかな。

Mozy:: Linux非対応。毎月4.95ドルで容量無制限のバックアップができる。バックアップしたいファイルの選択が簡単。帯域がめちゃんこ絞られてて遅い。リストア時も帯域絞られてるみたいで20MBほどのリストアでもびっくりするぐらい時間がかかる。最大の問題はちゃんとリストアできない事。Mailのメールフォルダなんだから特殊なファイルじゃないはず。こんなありえないサービス、自分は2度と使わない。ググったら同様のリストアできなかった人のブログがあったのでうーん、今使ってるひとはリストアのテストしてみたら?

CrashPlan:: 広告が表示されるが無料のクライアントがある。ローカルディスクや友人のコンピュータにもバックアップできてしかも無料。自分の目的はオンラインバックアップ。この場合はCentralというサービスを購読する必要があって毎月4.5ドルで容量無制限。ただし年単位の契約しかできない。

Backblaze:: Linux非対応。毎月5ドルで容量無制限。バックアップするファイルの選択がない。全部バックアップするそうだ。除外ルールはもちろん設定できる。ファイルに制限があって最大4GBのファイルまでしかバックアップできない。あらかじめ分割しとけばいいって事か?リストアはWebからフォルダを選択して指示するとZIPファイルのURLがメールで教えてもられるのでそれをダウンロードして自分で展開する、というスタイルが一風かわってる。このダウンロード速度が思ったより速くて気にいった。

Backblazeにした理由は、CrashPlanだと有料のPlus(Centralとはまた別料金)でしかできない常時監視バックアップができることと、Mozyのように月額固定で安くて容量無制限なこと、あとリストアがちゃんとできることとリストアのスピードがそこそこ出ることかな。CrashPlanもMozyもやたら遅かったし。

リストアのスピードはとても重要で、いくら容量無制限と言っていても数週間以上かかるようでは実質的にはそこに制限があることになる。

ただ、Backblazeのアプリもサイトも日本語がめちゃくちゃだ。
あとは、Macの拡張属性もちゃんと保存してくれたらなあ。

というわけで、今オンラインバックアップを考えてるなら、CrashPlanかBackblazeがおすすめ。

CrashPlan+とBackblazeがほぼ同等機能になる。この場合、CrashPlanのほうが(+)のぶん高い。
あとはバックアップするコンピュータの台数で、Backblazeは一台毎に課金されるがCrashPlanはファミリーパックを契約すれば台数無制限になる。
3台以上をバックアップしたいなら、CrashPlanがいいと思う。

比較するときのポイントは、ちゃんとリストアできるかどうか、リストアにどれくらい時間がかかるのか、ファイルのデータ以外に拡張属性も保存してほしいのか、Linuxでも動いてほしいのか、などだろう。
あと、データ転送速度の事を考えにいれたら容量無制限かどうかなんてのは実質意味がないことも覚えておいたほうがいい。何テラバイトもバックアップしたってどうせ意味のある時間内には手元にリストアできないのだ。

2010-01-19

Jungleその後、CrashPlan クラッシュ計画?

オンラインバックアップについて(まだ)検討している。

JungleDiskを有料アカウント取って試用してみたんだけど、ネットワークドライブについては失望した。

正直言って、ネットワークドライブというアイデア自体、まだ時期尚早だと実感した。
データセンターが海外にあるから遅延がでかい。
帯域が細い。意図的に絞ってあるのもあるだろう。
さらに、ストレージはAmazon S3に代表されるようなWeb API経由での操作。ディスクアクセスにHTTPプロトコルなんてどだい速いわけがない。
ローカルにはWebDAVあるいはFUSEのような仮想レイヤーをはさむ。
仮想に仮想を重ねたこんな状態ではやっぱり実用にはなりそうもない。

キャッシュをどれだけ取ろうとも、ともかく遅かった。

だから、ローカルに存在しない仮想のディスクにデータをほいほいぶちこむ、って時代はまだ今じゃない。遠からずそうなるだろうけど、方式はずっと違うものになるだろうと思う。

ネットワークドライブの機能をあきらめるのであれば、もっと他にも選択肢はある。
オンラインバックアップをもともとやりたかったので、あれこれ望まずそれに特化したサービスを探すべきだろう。

でもって、候補にあげていたMozyを試してみました。
数百MBをまずはバックアップしてみて、さっそく20MBほどのメールフォルダをリストアしたところ、一部エラーが出てリストアに失敗。おいおい。
ひとつのアカウントで別マシンもいくつでもバックアップできるので、別マシンも試してみるも、これまたエラー。
おいおいおい。リストアにエラーするバックアップに存在する意味はねーぞ。
契約しかけてた。あぶねー。
全然安心できない。キャンセル。捨て。
プログラム自体にアンインストーラが付いてるのはナイス。ここは好印象。

SpiderOakってのも試してみました。
こっちは100GB毎に10ドル月の課金。
バックアップは特に問題ない。Mozyよりちょっと遅い気もするが測ってない。
リストアが激遅い。指定したフォルダをアーカイブ形式で落としてチェックしてからリストアするみたいだ。
なんかトランザクションシステムで安全にバックアップリストアできるってのが売りらしい。
リストアでエラー出ないのはえらいね。エラーしなくて当然なんだが。
GUIがP2Pファイル共有っぽくて、メニューがリストアじゃなくてダウンロード(Download)って書かれているのが気にいらん。元々俺のファイルだ。あと、GUIの作りが標準作法に従ってないので使いにくい。同じファイルを何度もリストアいやダウンロードしちまったぞ。
自分がなにやってるのか混乱するようなの使えるか。
あと、共有(share)が簡単ってのも気にいらん。プライベートなデータのバックアップなんだから気軽に共有できたら困る。
これも捨て。アンインストーラが無いが、アプリケーションアイコンを捨てるだけでいいのだろうか。

なんか無いかと探してみました。
今はCrashPlanってのを試しています。
バックアップのターゲットを自由に選べて、外付けディスクや友人のマシン(!)なら無料でどんだけでも保存できる。データセンターへのオンラインバックアップは有料だが30日間はフリートライアルできる。
リストアのテストをしてみたけど、エラーは出なかった。
フリートライアルのうちに、もっとどでかくバックアップしてリストアのテストをしてみるつもり。
10GBのバックアップに「残り4.5日」とか出てるよえええ…待つほかないか。

2010-01-15

JungleDisk

さて、オンラインバックアップを何にするか、MozyにするかZumoDriveにするか迷っていた。
気持ちはZumoDriveにかたむいていたのでまずトライしてみた。

GUIがすごくよくできていて直感的に操作できるのがいい。
Macの作法にもよく馴染んでいて違和感がない。
進捗もメニューバーにアイコンが出るので状況をつかみやすい。
キャラもかわいげだし。
良さそうだ。

と思っていたのだよ。
試しという事でDocumentsフォルダをざくっとZumoにコピー、キャッシュシステムが効いているのかそこそこのスピードでコピー完了。
ZumoDriveの仮想ディスクを見てみるとちゃんとファイルが入っている。

でもって、ちょっとフォルダの階層が気に入らなかったので、移動した。
そう、ただ移動しただけなんだが。。。止まった。

ファインダー上からは実体のあるファイルに見えたけど、まだキャッシュでネットワークの向こうには反映されてないものを移動しようとしたからなのか、何なのかよーわからんが、ともかく止まった。

進捗を見ると、処理中のファイル数が激しく増えたり減ったりしている。
おおお。。。ぃだいじょうぶか?

なかなか終わらないので次の日までほったらかしておいたら、朝見たらクライアントが落ちてた。
でも、ネットワークドライブはアンマウントしてもまたすぐマウントされる。
Webインターフェイスから見てみると見事途中までコピーされた状態で残りは無い、しかしローカルでは再度同期する気配もない。

んー、見た目がいくら良くてもこれでは安心してデータを預けられんな。
ストレージってのはまともに保存できてあたりまえで、その上での付加価値だろうに、まだスタート地点にすら立ててないかんじ。

で、結局JungleDiskにしました。
GUIがいまいちMacっぽくなくて親和性悪いんだけど、逆に考えればどのプラットフォームでも動きそうなそつない作りとも言える。

同じように、大量にフォルダをコピーしてはコピー中のを移動して、などいじめて試している。
処理中のファイル数が増えこそすれ気ちがいみたいな動作はしていない。
待ってればきちんと完了してくれそう。がんばれ。

JungleDiskというとAmazon S3を使うってのが有名だけど、今はJungleDiskの親会社のRackspaceのCloudFilesというサービスも選択できる。こっちは帯域課金が無いのがいい。速くはないが。
どっちにしろ課金のためにAmazonペイメントに登録させられるので、最初の敷居は高いな。

結論としてはまだ試用してみる域を出ないかなあ。
しばらくはおそるおそる使い続けることにします。

2010-01-13

クラウドへバックアップ

Macにはタイムマシンがある。
いつだってデータは安全にバックアップされて、あのかっこいいGUIで過去にビューンと飛びいつでも取り戻せるはず。
なのだが、マイMacのタイムマシンが断然調子悪いのである。

別にタイムマシンだけが故障中ならまだ許せるが、ファインダーごと固まるんだからもう致命的。


再起動しようとしてもアプリのウィンドウは全部閉じるが、そこで止まってしまい電源が落ちない。
なんかカーネルの深いところで刺さるバグっぽい。
クラッシュすればエラーレポートがAppleに送信もされるのだろうが、ハングアップであってクラッシュではないから、多分なかなか修正されないだろうな。この問題。

やれやれ、と思っていたらつい昨日のこと家のブレーカーが落ちた。
あわやバックアップ用のハードディスクが認識されなくなるところだった。
何度かコネクタつなげたりはずしたりで認識してくれたけど、あせったね。

そんなわけで、オンラインバックアップ、クラウドストレージというものが気になってきた。
さっそく情報収集してみる。

Dropbox。有名だな、たぶん。今すでに使ってるし。
でも、これはどこでもドアのようにマシン間でデータを移動させるために使う魔法の箱であって、バックアップではないよな。
100GBで2000円月。年間24000円。

ZumoDrive。急上昇中らしい。
実ドライブのフォルダを指定してZumoとリンクする、という使い方をするとバックアップになる。
外付けディスクもリンク対象にできる、つまりバックアップ対象にできる。
仮想ドライブとしてもマウントされるので、ここに直接ファイルを格納することもできる。
100GBで2000円月。年間24000円。
Dropboxを意識した価格設定かな。

Mozy。バックアップ特化。
セットというファイルのカテゴリを指定すると該当するものを探してきてバックアップしてくれる。
運営ポリシーを明快に示してくれていて好感がもてる。信頼できる気になる。
容量無制限で500円月。年間6000円。
無制限とはいっても仮想ドライブではなくあくまでバックアップなので、自分の持ってるディスク容量以上は使えない。
あと、帯域制限が上下ともにあるようだ。帯域とは別に一日の転送量リミットがあるっぽい。
アップロードはいいが、ダウンロードにリミットかけられると、バックアップからの復旧に非現実的な時間がかかるかもしれない。
他と比べると破格の安さで良さそうなんだがなあ。

JungleDisk。ホスティング業者のRackspaceに買収されたとな。
RackspaceというとGithub?
Amazon S3またはRackspaceのストレージサービスを契約する必要がある。
ストレージサービスと別に基本料がいるので、100GBでだいたい1800円月。年間21600円。
暗号鍵を自分で設定できるので、誰も信じられない人ならこれかな。
あとストレージサービスが別会社なので金さえ払えばどんだけでも格納できる。
ZumoDriveとめちゃ競合してないか。値段といいサービス内容といい。
細かいとこ見ればJungleのほうが優れてる、暗号のグレードとか鍵選択とか料金とか。
最大の問題はUIがいまいちな事かなあ。
リストアの操作がいまいち直感的じゃないと思った。バックアップなんだからリストア操作は大事。


単純にバックアップだけなら、Mozyいいな。かなりいい。
外付けハードディスク買ってきて自分でバックアップするくらいなら、断然こっちだろう。

んんん。でもなあ。仮想ディスクも気になるな。
物理的に存在しないディスクにデータを格納するってのが、なんだかかっこいい。今ふうだ。
外付けディスクを捨てて仮想ディスクに乗り換えようか。
バックアップだけでなく共有ディスクとしても使えるぶんを含めての料金と考えると、安いか高いか。

MozyとZumoで悩みちゅう。


あ、ちなみに1ドル100円での概算だよ。
今はまだ円高で実質はもう少し安いかも。

2010-01-02

タイムマシーンがたびたび故障するので

今使っているMacのタイムマシーンがひんぱんに処理を完了できない状態でメニューに表示したアイコンがぐるぐるしたままになる。

仕方が無いので「バックアップ作成を中止」すると、これまたぐるぐるしたまま一向に中止できる気配がない。

CPU負荷は特に上がってないが、しかしこのまま放置していては次のバックアップが作成されない。

しかしもっと恐しいのは、このぐるぐる状態のときにタイムマシーンに乗ってしまうと「キャンセル」してももう実時間に戻ってこれなくなるのだ。強制終了するほかない。

いったいどうすればいいのか。これ、バグだよねえ。
普段はたまにスリープするくらいでまず再起動や終了なんてしないスタイルで使ってるから、再起動で解決するといってもそれはイヤなんだよなあ。
はよ直してくれんかなあ。