できるなら使おうではないか。しかもタダだ。びた一文余計に払う必要はない。
やらないなんてもったいない。
ではやってみます。
1) まずは http://go6.net/ に行く。IPv6トンネルを提供してくれるサービスをやっている。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg6XfCeVppFtZV2LyP3qFCgs5gR_pp7xKaLIINLvs_-uOvvc-QXvtTx3DqrtTD4hdB3ZUB49ki8SeKkSj0i6JF5win9cpqhkkUTcSUZ5csybtEczIBUZCy_rAZM-iv8cltBHJOb0utyhZk/s320/go6-1.png)
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi4K5dl7mypKtd_WZJEnBB2KSzgC2aVfwYv1bKdNlDCeoguFYYDc3A-PQE74bvBvhMlkMHxgxkAas1nulqKfAV7-58BoD0Uwps5LRuOaCDDZ-xubDhhv4zotADV4oAo0sW91DPKN3C9BuY/s320/go6-2.png)
4) ダウンロードしたファイルを展開する。
% tar xfz ~/Downloads/gw6c-5_1-RELEASE-src.tar.gz
5) 展開されて出てきたディレクトリに移動する。
% cd tspc-advanced
6) パッチする。でないと途中でこける。
tspc-advanced/include/md5.h の#ifndef _SYS_MD5_H_の行の前に一行追加する。
こんな感じ。
#include <stdint.h> // <- この行をいれる #ifndef _SYS_MD5_H_ #define _SYS_MD5_H_ /* MD5 context. */
7) コンパイルする。OS Xの開発環境(X Code)をインストールしてないとgccが無くて失敗するかも。
X Codeのインストールは簡単なのでやる。
% make target=darwin
8) binディレクトリに実行バイナリと設定ファイルが完成している。
設定ファイルはサンプルなのでコピーして、さっそく実行しよう。
サンプルのままだと匿名でトンネルを作るのでとりあえず試すにはいい。
% cd bin % cp gw6c.conf.sample gw6c.conf % sudo ./gw6c -f gw6c.conf
9) ping6が通るか試してみる。
% ping6 www.kame.net % ping6 ipv6.2ch.net
できた?おめでとう!IPv6アドレスをゲットできたわけだ。
10) ユーザ登録をするとさらに固定アドレスをもらえる。
さらにルータモードで動作させると/48プレフィクスのグローバルアドレスをもらえるので、家庭内LANの全マシンにアドレスを配ることができる。
だめだった場合:
- UDP 3653 で外に接続にいける必要がある。
- root権限がないといけない。
- 設定ファイルでログ取得モードにしてどんなエラーが出てるのか調べてみる。
11) さらに進む。
- go6.net へユーザ登録する。
- ルータモードで動作させる。
- LANの別のマシンに自動でIPv6アドレスが設定されるのを見てにやにやする。
- http://ipv6.2ch.net/ のスレに書き込む。
といった事ができた。やってみようではないか。
12) ユーザ登録する。
そんな難しくないと思う。
一点だけ。登録するパスワードは他のシステムでも使ってるような大事なパスワードをいれてはいけない。登録完了の通知メールにパスワードが平文で書かれて返送されてくるので。
完了したらgw6c.confの以下の変数を書き換える。
userid=あなたのID passwd=あなたのパスワード server=broker.freenet6.net auth_method=any
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiU3lH2a9GmCFXKu7PTtin3kECnDnNcLvnz_C-VtykG5sLtNy2M0SP9E9Y_JyuvB21b0oqTf6A9a2xNzdcRHSutj34jO18Zon6-XF638t49NPGexuM1xQC0ThzivYb7s9sXh_g01V4sqMo/s320/go6-3.png)
そしてIPv6を「切」にする。ここ重要。
ルータモードで動作させるばあいには切にしないとうまく動作しなかった。
自分で自分のルータ広告を受け取ってしまうのかルーティングテーブルが変になるのだ。
理屈はわからんけどとにかく切でうまくいく。
14) gw6c.conf書き換え
ルータモードにするには以下の設定値を右辺のように書き換える。
host_type=router if_prefix=en0
ルータモードは匿名では使えない。ユーザ登録が必要。
うまくいくと、これまでtun0だけについていたIPv6グローバルアドレスのほかにen0にもIPv6アドレスがつくはず。
そしてen0側のLANに接続されている全マシンにIPv6グローバルアドレスが設定されているはずだ。それらのマシンからもIPv6で外に出て行けるか確かめよう。
15) と言ったかんじでIPv6なネットワークはいとも簡単に使えるのだった。
固定グローバルアドレスを好きなだけ使えるというのは、新しい時代のインターネットの基本的人権となるであろう。うむ。
末端クライアントには半人前のアドレスしか無い暗黒時代それは終わり夜明けは近い。たぶん。
でもってP2P接続が簡単になりネットゲームが誰でも簡単に楽しめるようになってくれると嬉しい。広域NATとかまじひどい冗談だ。PS3でポート開放とかでググってみればごく一般のユーザの悲鳴が聞こえてくる。ネットはもっとシンプルで簡単じゃないといけない。
ここでは説明してないけど、固定アドレスであるがゆえにそしてNATが無いのでパケットフィルタのルールを書くのもとても簡単になった。匿名アドレス宛をはじくのがどうすりゃいいかわからんけど。
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