2008-07-19

IPv6の年になる、か?

もうそろそろ梅雨も明けて8月になろうとしてるから、今年「も」IPv6は来ないかもねえ。

自分的にはそろそろ勉強せねばな、と思ってIPv6エッセンシャルズ第2版を読んでみたよ。
技術的なことじゃなくて概要をわかりやすく説明してくれているので、僕のようなネットワーク管理作業員ではなく、マネージャクラスの人が読むといい本だと思った。

ポルトガルのPorto大学の導入事例にある管理者のコメントが印象深い。
「…IPv4はこれら問題をすべて乗り越えてきている。経済的な理由から、開発者や製造業者が問題を解決すべくがんばってきたからだ。同じ理由から、企業や機関はIPv6導入の必要性を感じたら、たとえ導入が複雑であっても、IPv6は急速に標準的なプロトコルとなるだろう。」


ながらくIPv6のキラーアプリを探す試みが続けられてきたけど、結局のところこの経済的理由こそが移行の唯一の強力な動機になるのかも。
もう枯渇が目に見えてるIPv4グローバルアドレスはこれからその価値がどんどん上がっていくのは間違いない。闇市場が形成される可能性だってある。(今現在のルールでは売買は禁止されているはず。)
ゼニは人を動かす強力な要因だしね。

あとはそのIPv6使ったほうがお得じゃんターニングポイントがどこになるのか、だな。
今後この臨界点の読み合いが熱くなってくるのかな。誰が先に得するのか。ギラギラ。

一旦お得となってしまえば、64NATだろうが464NATだろうがいかなる困難も乗り越えていけるだろう。単にIPv6使ったほうがお得だからという理由だけで。かつてIPv4、CIDR、NAPTがそうしたほうがv6移行よりお得だったのと同じように。

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